七咲友梨 写真集「No where, but here」
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七咲友梨 写真集「No where, but here」

2012年に出版された七咲友梨のファースト写真集。
数量限定で販売します。

タイトル:No where,but here
出版社:ShINC BOOKS/Bis.
発売日:2012.12.05
サイズ:B5変形 48p ソフトカバー
ISBN:9784906995073

「No where, but here」七咲友梨
写真を撮るために台本を書いた。
ありのままの自分でいようとする人の姿を描くためだ。
日常では隠そうとする、人間の月の裏側のように光の当たらない部分を撮りたかった。
弱さもまるごと認めたかった。

役者たちには心をハダカにし、役を生きてもらい、わたしもまた、彼らと同じようにありのままの自分でやり取りする必要があった。

わたし自身、日常生活ではありのままの自分でいられる場所をずっと探していた。
住む場所を変え、仕事を変え、ラクでいられる友達を探しどんどん数を増やしたりした。

でもそんな場所はどこにもなかった。

いつもよりも深いところでやりとりのできる演技と、写真を撮ることはとてもよく似ている。
わたしにとって写真とは、生きていることを実感するための舞台(set)だ。
彼らとイマジネーションの世界に旅をしながら、このシリーズを撮っていくうちに見つけたのは、ただの自分だった。

この写真集でわたしは、彼らの個性を撮ったわけではない。
これは撮ったわたしの話であるばかりか、被写体である彼や彼女、そしてもしかすると、これを見ているあなたの姿なのかもしれない。


[七咲友梨]
島根県出身、東京在住。リアリズム演技を学び、役者として映画、ドラマ、舞台、CMなどで活動。その後、写真家・横木安良夫氏に師事、独立。演劇経験で培った手法を活かし被写体に向き合う。ポートレイトや旅の写真を中心に雑誌や広告で活動。CM、映画などの映像カメラマンも手がける。松浦弥太郎氏の初監督映画『場所はいつも旅先だった』(2020年春公開予定)では、映像・写真撮影を担当。現在は島根県柿木村の人々と暮らしをテーマにしたシリーズの制作も進める。これまでの写真集に、『No where,but here』(2012)、『朝になれば鳥たちが騒ぎだすだろう』(2019)。

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